転勤先に引越しをしてしまう前に

「現物はクルマですが、図面もーつの現物だと思っている。とにかく原点は図面なんです。開発現場で何か問題があると、それはモノがおかしいので、作り方がおかしいなんて絶対にない、と言われる。

モノが悪いというのは設計のどこかが悪いんだと、そういう教育を受けてきました」(「プログレ」を開発したトヨタ・野口満之チーフエンジニア) 更にトヨタの開発部隊における双壁は、高度な分業体制と横断的な機能設計室の存在だ。これも「営業的実」 の思想を具現化しているといえる。 開発部隊の中には設計部隊がいれば、その横に評価部隊が並んでいる。そして設計部隊の横には生産準備部隊が控えている。例えば、評価部隊は設計部隊に、「変更点はないか」と聞き回り、生産準備部隊は設計部隊に生産準備に、必要な情報を聞き回る。基本的には、上から情報を流すのではなく、下から聞き回る形を取っている。そしてトヨタ独特の仕組みだが、機能主査なる人がいて、クルマの「走る」「曲がる」「止まる」という機能性能に関すること、それにエンジンなど基本性能などをチェックする。